【NPO法人ウイズアイ】「24時間受け入れ・緊急一時預かり保育」の低価格での実施  

活動紹介

 「24時間受け入れ・緊急一時預かり保育」の低価格での実施

■概要

 東京都清瀬市近隣地域には、平日・土・日・祝・夜間に緊急かつ低料金で子どもを預かるサービスを提供している場所が少なく、特に3歳未満の年子や多胎児・障害児を育てている家庭は、外出もままならず、外との接触が少なくなってしまいます。外遊びや小集団を経験させたくても日常的に親の疲労感が目立ち、親子共にストレスが大きくなります。このような親の育児不安や育児負担が解決されないまま蓄積されることは、不適切な養育にもつながり得る課題です。

 ウイズアイでは、虐待ハイリスク層である若年出産・高齢出産・単身親や、多胎児・年子・発達障害のある子を育てている親、24時間無休・無給の子育て家庭に対して、親の育児負担を軽減し、疲労感を取り除き、笑顔で子どもと向き合い健全に子育てしていけるように応援する取り組みを行っています。このことにより、虐待の予防、早期発見、子どもの成長・発達の促進、安心して子育て出来る環境の向上を図ることができます。

 特に、虐待は低所得層から発生しやすいことが示唆されています。若年出産・年子出産等リスクの高い層に対して、低コストで質の良い保育を提供する必要があります。その為、土・日・祝日、昼夜問わず低価格で一時保育を受け入れるシステムを確立し、子育て支援の家「あいあい」を設立しました。

 子育て支援の家「あいあい」では、新生児を含む0歳から14歳までの希望する子とその親が利用でき、平日は勿論、土・日・祝日や夜間いつでも24時間対応の一時保育事業を行っています。料金は平日は1時間500円、土・日・祝日・夜間は1時間600円で実施しており、二人目や要支援家庭に対しての割引制度も用意しています。1日8組の定員の中で、保育児数に応じて保育従事者数を配置し、休日・夜間の利用にも対応するため、事務所の固定電話から携帯電話へ転送することで、24時間対応を実現しています。

 また、平日は、在宅主婦の家庭の子どもの発達促進のための事業として、4時間半の定期母子分離を行うミニ保育園を並行して実施しています。

■成果

 具体的な成果として、本事業を導入している健康保険組合の例をご紹介します。この健康保険組合では、3ヶ月間で60名の方が小児科オンラインを利用しましたが、その中で相談後に結局不安が増し、夜間外来を受診した方は0名でした。このことから、サービスの利用を通じて、疑問・不安の解消ができていることが示唆されました。そして軽症受診の減少は医療費の適正化にも繋がります。実際の利用者の方からは「インターネットを見るとかえって不安が煽られることもあるのですが、お医者さんにアドバイスをもらえるので、落ち着いて様子を看ることができ、焦って救急に行く事がなくなりました。」といった声をいただきました。

 平成28年度の利用者数は合計4473名で、その内755名が土・日・祝日の利用でした。午前9時前、午後17時以降の時間外の利用は1495名で、事前予約なしの当日の緊急一時保育の利用は68名でした。また、開所日は361日にのぼり、この取り組みの需要の高さがうかがえます。

 この取り組みが、つどいのひろばや親支援の為の講座を利用する親とは、全く違う層の人たちとの出会いをもたらしてくれました。発達が気になる子ども達との出会い、家族の病気、シングルの親、外国籍の親、虐待ハイリスクの親達と、こんなにも直結しているとは思ってもみないことでした。

 緊急一時保育を低料金で実施することは、虐待ハイリスクの親達と確実に出会え、虐待の早期発見とともに虐待の予防なるだけでなく、困った時に必ず受け入れて貰えるという安心感となり、利用の有無にかかわらず親子を守ることができると考えています。

■URL
「24時間受け入れ・緊急一時預かり保育」
支援NPO法人 ウイズアイ