【NPO法人 ままとーん】赤ちゃんが学校にやってくる!~いのちと出会う・感じる授業~

活動紹介

赤ちゃんが学校にやってくる!~いのちと出会う・感じる授業~

■概要

 少子化が進む中、身近に乳児と接する機会が少なく、子ども達が子育ての具体的なイメージを描きにくくなっている一方、乳児を抱える親は地域とのつながりを得づらく、子育てに困難を覚える親も少なくない現状があります。また、中学高校の家庭科において保育の単元が設けられ、学校側から子育て当事者としての講師依頼が寄せられるようになったことから、ままとーんでは、地域の親と学校の子ども達とをつなぐ出張授業の取組を開始しました。

 プロジェクトの参加者は1歳半までの乳児とその親で、ゲストとして随時公募・登録を行っています。つくば市と近隣市町の小中学校には、毎年、教育局等を通じてプロジェクトの概要を告知し、依頼があった学校に赴いて出張授業を実施しています。授業当日は、会場の設営やゲストのサポート、授業の進行を行うスタッフが、ゲストと児童生徒との交流の場を運営します。プログラムの内容はゲストが出産や子育てについて語る「ゲストとのトークタイム」と、抱っこ体験などの「赤ちゃんとのふれあいタイム」というシンプルな構成で、小中学校、高等学校の様々な科目・単元において導入活用されています。なお、スタッフ自身も子育て当事者であり、自身の子が児童生徒の年代である者も多くおります。乳児期の子育ての話に共感しながら、児童生徒の興味関心に応じた話題を引き出すことができており、当事者による子育て支援を掲げる団体の特質を活かした取組となっています。

 この取組を通して、地域の子育て当事者と、未来の次世代育成を担う学校の子ども達とが交流する場を創出し、子育てという営みの貴重さを互いに感じ合う機会とすること、また、子育て経験を家庭内にとどめず、子育てがもたらす喜びや成長の機会を社会資源ととらえ、積極的に共有できる地域づくりにつなげることを実践しています。

■成果

 これまで延べ63校で授業を実施しており、3年以上継続の学校も5校あります。参加ゲストは延べ497組で、リピート参加も多く、ゲストからは「誕生や子育ての喜びを振り返ることができた」「地域とつながりをもてた」「今しかできない社会貢献ができて良かった」などの声が寄せられています。また、全ての訪問校で児童生徒対象の事前事後アンケートを実施し、教職員からも「実際に赤ちゃんと触れ合うことで、児童は命の大切さや、いかに大切に育てられてきたのかを実感できたと思います。すばらしい時間になりました。」との感想もいただいており、授業を通して子育てにより具体的でポジティブなイメージを抱くことができ、自身の成長や生命の大切さを感じる機会となっていることがうかがえます。

 また、今年度は認定NPO法人水戸こどもの劇場との協働で、茨城県少子化対策課と教育庁によるモデル事業(世代をつなぐライフデザイン形成支援事業~高校生のライフデザインセミナー~)として県立高校4校で実施予定となっており、このモデル事業により、来年度以降さらに他地域での取り組み団体を増やし、プログラムの普及を目指していこうと考えています。

■URL
いのちの出前授業