【NPO法人 そらいろプロジェクト京都】発達障害児のためのヘアカット「スマイルカット」

活動紹介

発達障害児のためのヘアカット「スマイルカット」

■概要

 「髪を切る」そんな当たり前に感じられる行為が、中々思うようにできない人たちが世の中にはたくさん存在します。そらいろプロジェクト京都では、高齢者や障がい者、小さな子ども達、理美容院に行きにくい人たち、また理美容院がそのような人たちを受け入れにくい今の社会や業界を変えていくために、「スマイルカット」を実施しています。美容師が中心となり、美容の面からバリアフリー社会を作りたいと、高齢者や障がいを持った子ども達、みんなの笑顔ために活動しています。

 スマイルカットは、理・美容院で椅子に座ってカットができない自閉症や多動症などの障がいをもつ子どもへのヘアカットです。例えば、ドライヤーやバリカンの音に反応してパニックを起こしたり、多動症のためじっと座っていることが苦手だったり、知らないお店に入ることに恐怖を感じる子どもいるため、障がい特性にあわせてカットの個別プログラムを段階を踏んで行っています。また、誤った偏見や周りからの目に遠慮して、保護者が子どもを気軽に理美容院へ連れていけないという現実もあります。そんな理美容室に行けない子ども達が、ゆくゆく理美容院で1人で座ってカット出来るように、1人1人の歩幅に合わせゆっくりと練習していきます。

 まずは慣れた場所から開始し、絵カードやタイマー等を使用して不安感をなくして練習を重ねていき、最終的にはお店で座って切れる状態を目指していきます。また、保護者の不安な気持ちに寄り添い支援を行うことや、発達障がいを抱える子ども達やその保護者への理解と、カットするためのプロセスを全国へ広めるため、大学や美容専門学校での講義・シンポジウム・子育て支援講座・美容業界や福祉関係者向けの講演会を全国で実施しています。

■成果

 2010年に保護者からの相談により、スマイルカットを開始し、年々依頼は増加しており、京都・近畿にとどまらず、全国から問い合わせが増えています。現在総合支援学校、幼児園、児童館、自宅、美容院などでスマイルカットを実施し、通算延べ約2,000名を超える子どもたちのカットに携わりました。また、「髪を切る」という目的だけではなく、スマイルカットから自信をつけ、他のことにも挑戦できる子が現れてきています。

 今後も、全国にいる困りを抱える親子のため、当事者の家族への啓発はもちろん、美容師側へも啓発し、誰もが抵抗なく取り組める社会づくりを目指し、講演会研修会等様々な形の啓発活動を広く行っていきます。

■URL
そらいろプロジェクト京都