【静岡県】小さく生まれた赤ちゃんとママ・パパのための手帳による育児支援
「しずおかリトルベビーハンドブック」

活動紹介

しずおかリトルベビーハンドブックとは?

しずおかリトルベビーハンドブックは、小さく生まれた赤ちゃんとママ・パパのために、全国で初めて当事者である母親たちと一緒に作成した低出生体重児用の手帳です。早産等による低出生体重児の場合、身長や体重などの成長や運動機能の発達が正期産の児と比べて遅れることが多く、月齢ごとに標準的な成長・発達を確認する通常の母子健康手帳では記録できない項目もあるなど、母親たちの心理的な負担が強くなっていました。そこで、静岡県では、発達の遅れを考慮した低出生体重児用の手帳「しずおかリトルベビーハンドブック」を作成し、平成30年4月から配布を開始しました。

しずおかリトルベビーハンドブックの使い方

しずおかリトルベビーハンドブックは、通常の母子健康手帳と一緒に保管・使用します。健診や予防接種など妊娠・出産・子育てに関する重要な情報は、従来どおり母子健康手帳に記録し、母子健康手帳での記載が難しい部分をこの手帳で補います。

しずおかリトルベビーハンドブックの特徴

NICUで手帳を配布しています

○3つの当事者団体と総合周産期母子医療センターの医師・看護師等専門職、行政機関などが一緒になって母親目線で作成した全国で初めての手帳
○両親が児の細やかな成長を喜ぶことができるよう、月齢単位ではなく、成長・発達の遅れや個人差を考慮した記録項目を工夫
○保護者の心理的不安に寄り添うために、先輩ママ・パパのメッセージを全ページに挿入、元リトルベビーたちの作品や家族会の紹介ページを作成
〇医療機関が入院中の様子などを記載するための記録用シールを作成
○極低出生体重児(出生体重1,500g未満の児)用の発育曲線を掲載

成果と今後の展開

家族会でママたちから手帳の感想を聞きました

利用者からは、「小さく生まれたからこその特別な記録ができる」「同じ経験をしている母親と出会うきっかけになった」など多くの喜びの声をいただいております。県が主体となって作成・発行したことや検討段階から多くの関係機関と一緒に作り上げたことで、全ての周産期母子医療センター・市町での配布の協力が得られ、支援が必要な全ての児と家族の手に渡る体制を整えることができたといえます。さらに、全戸配布の広報誌(県民だより)や全国版の子育て雑誌への記事掲載、ホームページ上での「電子ブック版」の公開、講演会や交流会での説明など、幅広く周知をしており、県内外よりたくさんのお問合せをいただいております。

「しずおかリトルベビーハンドブック」が本県のスタンダードな母子保健サービスとして定着することで、誰ひとり取り残されることなく安心して子育てができる地域づくりに繋がるものと考えています。今後は、市町の乳幼児健診や地域のかかりつけの小児科等でも当たり前のツールとして活用されることを目指して、本手帳の普及と活用支援に取り組んで参ります。

■URL
しずおかリトルベビーハンドブック(静岡県公式ページ)
取組概要「小さく生まれた赤ちゃんとママ・パパのための手帳による育児支援 しずおかリトルベビーハンドブック」