【福岡市(福岡県)】育児をするパパを応援する「パパスクール城南」の取り組み

活動紹介

1.取組みの背景
核家族化や転勤等で身近に支援者がいないため,母親一人に育児負担が集中している現状がある。また,「イクメン」も増えている一方で,夫婦のコミュニケーションのずれから,父親の対応が母親の育児負担軽減になっておらず,そのことが母親の育児不安やストレスのきっかけになっている。しかし,育児技術の講座はあるが,夫婦コミュニケーションを学ぶ講座がほとんどない。また,父親が育児を積極的にしたくても,父を取り巻く環境(企業等)が仕事との両立を難しい現状があり,父親もストレスを抱えやすくなっているが,その気持ちを共有する場がほとんどない状況である。

2.目的
①育児を通して父親が母親の妊娠・出産を理解し、物理的にも精神的にも支え、その結果、夫婦関係がより良好となり,母親の育児負担が軽減され,夫婦で協力して育児をするようになること。②父親同士の交流を図ることにより,父親が子育ての担い手としてより活躍できるようになること。③父親が子育ての担い手となることで,社会の意識も変わり,社会全体で育児をする環境となること。 

3.対象者<父親になる予定の方,又は1歳未満の乳児の父親>
選定の理由は,女性の愛情曲線(作成:東レ経営研究所 渥美由喜)において,夫への愛情のピークは結婚直後で,出産を機に急降下し,子どもへの愛情が急上昇する。その後徐々に回復していくグループと低迷していくグループに二分化される。この時期に,より良い夫婦関係づくりを学ぶことが,家庭の基盤づくりにとても重要であると考えたため。

4.講座について <2回コース,定員:各回20名程度>

ねらいとして,NPOファザーリングジャパン九州の講師による男性目線での「子ども・妻との関わり方」などの講話で,良好な家族・夫婦関係のコミュニケーションを学ぶ機会とし,助産師の講話から,出産前後の母の心と体の変化を知り,妻をサポートするポイントを知る機会とした。また,父親が産後の育児に取り組みやすくなるように,「沐浴」や「親子遊び」,「救急法」などの育児に関する内容を提供。そして,コミュニケーション傾向を知るためのアンケートを実施し,傾向を分析し,解説したものを受講後に送付している。

5.成果について
<アンケート結果より>
・「妻の話をよく聞くようになった」という方が,受講前50%から受講後は88%へ増えた。
・「育児や家事をするようになった」という方が,受講前73%から受講後は85%へ増えた。

<まとめ>

①夫婦間コミュニケーションが良好となることで,夫婦で協力した育児となり,母親の育児負担が減り,育児不安やストレスが軽減する。②子育てを担う父親同志が交流することで,エンパワメントされ,父親の育児ストレスが減る。③子育てを担う父親が増えることで,社会全体で育児をする環境が促進される

6.今後の展開
父親が子育ての担い手となることで,社会の意識も変わり,社会全体で育児をする環境となるために,夫婦コミュニケーションを主軸とした育児講座が広く実施されるように,NPO法人や医療機関(産科・小児科),大学と連携して講座等を展開していく。

パパスクール城南
取組概要「育児をするパパを応援する「パパスクール城南」の取り組み」