あなたの家族は、家の中でよく会話をしますか?(中学生編)

中学1年生   4,356人

いつも 64.5%
しばしば 21.2%
ときどき 7.0%
たまに 6.2%
まったくない 1.1%

中学2年生   4,473人

いつも 60.3%
しばしば 23.0%
ときどき 8.5%
たまに 6.6%
まったくない 1.5%

中学3年生  4,387人

いつも 56.2%
しばしば 24.6%
ときどき 9.2%
たまに 8.4%
まったくない 1.7%

健先生
やか子さん、今日は健やか親子のテーマである親子関係についてです。
やか子さん
わぁ~、興味津々ですね。
健先生
やか子さんが中学生の頃って、ご家族は家庭でよく会話をされていましたか?
やか子さん
そうですね、高学年になると部活や勉強で忙しくなって、すこし少なくなったかなぁ。
健先生
左の棒グラフを見てください。やか子さんが言われたとおり、高学年になると「いつも」会話されている家庭は少なくなりますね。
やか子さん
あれ!「たまに」と、「まったくない」の回答を合わせると1割近くも……。

あなたの家族は、家の中でよく会話をしますか?(高校生編)

高校1年生   3,668人

いつも 55.5%
しばしば 27.7%
ときどき 9.4%
たまに 6.3%
まったくない 1.0%

高校2年生   3,016人

いつも 55.3%
しばしば 27.4%
ときどき 9.3%
たまに 6.8%
まったくない 1.3%

高校3年生  2,391人

いつも 56.3%
しばしば 26.7%
ときどき 9.2%
たまに 6.3%
まったくない 1.5%
健先生
そうですね。左の棒グラフは高校の結果ですが、学年での差はなくなっています。
やか子さん
つまり会話する家庭、会話をしない家庭が決まっているって感じですね。何が原因でしょうか?
健先生
この調査ではそこまで詳しくは実施していないんです。共働き、きょうだいの数、親御さんの年齢、核家族など様々なことが関係していると思います。
やか子さん
男の子の家庭と、女の子の家庭で違いはありますか?
健先生
きょうだいの構成はわからないのですが、女の子のほうが、「いつも」会話すると答えている人が多いですね。
やか子さん
男の子はしゃべらないですもんね~。

 

家の中での会話と、友だちの数の関係について

「友だちはどのくらいいますか?」

健先生
ところで、やか子さん。とても興味深い結果なのですが、家庭の中での家族の会話が、とても大切であることが改めてわかったのです。
やか子さん
どんなことでしょうか?
健先生
例えば、左のグラフを見てください。よく会話する家族で過ごしているお子さんのほうが、友だちの数はたくさんいるみたいです。
やか子さん
本当ですね。家庭の会話がまったくないお子さんは、自分にどのくらい友だちがいるのか「わからない」と答えている人が3割近くいますね。
健先生
高校生でも同じような傾向が出ています。さらに高校生では、友だちの数が「少ない・ほとんどいない・わからない」と答えている人が増えています。
やか子さん
高校生になるとグループで過ごすよりも真の友だちとのつき合いが多くなるからかもしれませんよ。

 

家の中での会話と、幸福感について

「あなたは、いま、幸せだと感じていますか?」

健先生
家の中での家族の会話と、子どもの幸福感も同じように関係していました。
やか子さん
家庭の中で家族の会話があるほど、子どもたちも幸せと感じているのですね。
健先生
「幸せだと感じていますか?」だけではなく、「健康だと感じていますか?」、「ひとりぼっちだと感じていますか?」という質問もさせて頂いたのですが、同じような結果でした。
やか子さん
つまり、家庭の中での家族の会話が少ない子どもほど、ひとりぼっちを感じている子が多かったということですね。
健先生
その通りです。
やか子さん
家庭の中での家族の会話って大切ですね。


家の中での会話と、結婚の希望の関係について

「将来、結婚をしたいと思いますか?」


健先生
やか子さん、第1話で子どもたちの結婚観についてお話ししたのを覚えていますか?
やか子さん
はい、中高生の6~7割が結婚を将来したいと思っているけど、1割の中高生は結婚をしたくないと思っているデータですね。
健先生
はい、そうです。その結婚観も家庭内の家族の会話量によって異なるようでした。
やか子さん
えっ? 結婚の希望と家族の会話が関係あるのですか?
健先生
左のグラフを見てみてください。家の中で家族がいつも会話する家庭の子どもは、結婚をしたいと思う率が高いですね。逆に家の中での会話が少ない家庭の子どもは、あまり結婚したいとは思わないみたいです。
やか子さん
家庭内での家族の会話がすべてにおいて大切なのですか? う~ん。

 


家の中での会話と、家族の中で育ったことについて

「あなたは、今の家族の中で育ったことを良かったと思いますか?」

健先生
最後に、「今の家族の中で育ったことを良かったと思いますか?」という設問と家庭内の会話との関係について検討してみました。
やか子さん
とてもストレートな質問ですね。その前に、どのくらいの子が、今の家族の中で育ったことを良かったと思うと答えたのですか?
健先生
グラフには示していませんが、85%の子どもが、「とても良かった」、または「だいたい良かった」と答えていました。一方で1割前後の子が、「あまり良かったとは思わない」、または「全く良かったと思わない」と答えていました。
やか子さん
なんとなく結果は想像できますね。
健先生
はい、家族の中で会話がいつもある家庭の子どもほど、今の家族の中で育ったことを良かったと思う率が増えています。会話が少ないほど、家族に対する良いイメージが持てていないようでした。
やか子さん
家庭の中で会話を増やすためにはどうしたらいいのかしら?

 

健先生
今回は親子の関係について、「家庭内での家族の会話」という点から解析をしてみました。家庭内での家族の会話が、様々な点に影響していることをご理解いただけたかと思います。

やか子さんも、家庭内での会話を増やすためにはどうしたらいいのだろうかと感じておられます。インターネットやスマホが普及して、リビングルームに家族が集まるけど、皆がそれぞれスマホ操作をしていて家族の会話がなくなったり、子どもたちも友だちの家に遊びに行っても、それぞれがゲームをして遊ぶようなことがあります。私たちそれぞれが、便利なインターネットやスマホとのつき合い方を考えないといけないのだと思います。

1日のうちの少しの時間でも、または1週間のうちの何曜日かに、家族で、または子どもと、お話しをするという小さな意識を持つことで、大きな変化が期待できると思います。

次回、「子どもが死にたいと思うとき(日常生活の中で)」の結果は、2017年9月下旬に公開予定です。

※本成果物は、平成28年度厚生労働省子ども・子育て支援推進調査研究事業の助成及び健やか親子21推進協議会の協力を受けて作成したものですが、記述内容につきましてはあくまでも当研究班の見解となります。

ご意見お待ちしております


今回のアンケート調査結果や、思春期の保健課題など、皆様からご意見がいただければ幸いです。
ご意見投稿はsukoyaka@kurume-u.ac.jp(久留米大学 研究班)までよろしくお願いいたします。

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