「水を飲んでいるのに便秘になってしまう」ということで悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
便秘を解消するためには、水分をとることが必要であるとよくいわれます。
それなのに、なぜ水を飲んでいるのに便秘になってしまうのでしょうか。
水を飲んでいるのに便秘なる理由
その理由として、水を飲んだとしても大腸まで届く量が少ないということがあります。
大腸まで届く量が少ない
例えば、水をコップ一杯飲んだとして、そのすべての水が大腸まで届くわけではありません。
そのうちのいくらかは汗となりますし、そのうちのいくらかは尿となります。
また、胃などで吸収されて、栄養分を運ぶための材料にされます。
そのため、1リットルの水を飲んだとしても、大腸まで届くのは、100ミリリットル以下であるといわれています。
そういったことから、ただ水を飲んだとしても、便秘を改善することはできません。
便秘を解消するために水を飲む場合には、1日に4リットルから6リットル飲む必要があるといわれています。
そんなに飲むことはできませんし、そんなに水を飲むと便秘を改善することができるどころか、下痢を引き起こしたり腎臓を悪くしたりしてしまいます。
どうやって水分をとったらいいのか
水を飲んでいるのに便秘になるとしたら、水分をとるなんて難しいのではないかと考えてしまう方もいらっしゃるかもしれないのではないでしょうか。
「水以外で水分ってどうやってとるの?」と考えてしまうところです。
しかし、便秘を解消するために、水分を効果的にとる方法というものがあります。
では、どのようにすれば水分を効果的にとることができるのでしょうか。
食事をしっかりとる
大腸まで水分を送るためには、食事をしっかりとるということが大切です。
お米や野菜、お肉、お魚、豆類、海藻類など、日々の食事の中には、水分が含まれています。
したがって、食事をしっかりとることによって、水分も一緒に大腸に送ることができます。
肉類や揚げ物ばかり食べない
ただし、食事といっても肉類のみや揚げ物のみばかりを食べてしまうとあまりよくありません。
肉類や揚げ物というのは、野菜などと比べると水分が少ない傾向にあります。
そのため、肉類や揚げ物をたくさん食べるときには、それに伴って野菜もしっかり食べることが必要です。
中でも、わかめやひじきなどの海藻類には水溶性食物繊維が含まれているので、肉類を食べるときには、わかめスープも一緒に食べるなど工夫すると良いでしょう。
寝起きに冷水を飲む
また、効果的な水の飲み方として、朝起きたときに冷たい水をコップ一杯飲むと良いといわれています。
冷たい水が腸を刺激してくれて、蠕動運動をしてくれるようになります。