便意があるのに便が出ない場合、それは直腸性便秘であると考えられます。
直腸性便秘とは、大腸までは何も問題なく、直腸まで便を送ることができているのに、排せつをすることができていない状態のことをいいます。
直腸は大腸よりも幅が広いので、便秘になってしまうと、大きく固い便になってしまうことがあります。
便意があるのに出ない原因
便意があるのに出ない原因として、3つのことがあります。
便が固い
1つ目は、便が固いということです。
水分が不足していたり、不溶性食物繊維ばかり食べていたりすると、便が固くなってしまいます。
便が固くなると、スムーズに流れなくなってしまうので、便秘になってしまうことがあります。
肛門付近に痔ができている
2つ目は、肛門付近に痔ができているということです。
肛門付近に痔ができていると、便をするときに痛みを生じることから、スムーズな排せつをできないということがあります。
また、痔だけでなく、肛門付近に何らかの異常があると、便秘になってしまうことがあります。
便を我慢してしまう
3つ目は、便を我慢してしまうということです。
便意があるのに、便を我慢してしまうという状況が続くと、便意があっても出なくなってしまうことがあります。
これは、便を排せつするためのセンサーが正常に働かなくなってしまうことにより、「便意があっても出さなくていい」というようなセンサーになってしまうからです。
便意があるのに出ない場合の対策
では、便意があるのに出ない場合、どのような対策をとったら良いのでしょうか。
対策として、3つのことがあります。
- 便意がきたらすぐにトイレに行く
- トイレで便の出やすいポーズをとる
- 水溶性食物繊維や水分を多くとる
便意がきたらすぐにトイレに行く
1つ目は、便意がきたらすぐにトイレに行くということです。
もちろん、大事な会議中や取引中など、我慢をしなければならない場面はあるでしょうが、極力、便意を感じたらすぐにトイレに行くようにしましょう。
トイレで便の出やすいポーズをとる
2つ目は、トイレで便の出やすいポーズをとるということです。
洋式のトイレに腰をかけて、ただ座っているだけでは中々便は出ません。
便の出やすいポーズとしては、洋式トイレに腰をかけ、前傾姿勢になり肘を太ももにつけます。
そして、かかとを少しだけ浮かせます。
この姿勢をとることによって、便が出やすくなります。
水溶性食物繊維や水分を多くとる
3つ目は、水溶性食物繊維や水分を多くとるということです。
便が固いと出にくい状態のままです。
そこで、便を柔らかくするために、水溶性食物繊維が水分をとるようにしましょう。
水分は、水でOKです。
水溶性食物繊維が含まれている食物としては、海藻類や果物類です。
納豆にも多く含まれています。